「生きたい」



ある日私の所に知り合いの方が、男の人を連れてお参りに来られて、
男の人は、自分の命は医者からも、二三ヶ月の命だと宣告された。、、、自分は、まだ死ぬ訳にはいかない、、、、

まだ、せねばならない事があるので、なんとか延命は出来ないかと、
相談に来られたのです。

とても顔色も悪く、目つきも余り良くない方でしたので、その方に分からないように、
霊視をして見ましたら、内臓全体がどす黒くみえたこれでは、
延命を、と言っても中々むずかしいとかんじた。

私は、その人に、どうしてと聞きたかったのだが。

何か特別な事情が、あるのですか?と尋ねてみますと、
男の人は、若い頃に悪さばかりをしていて暴力団に入り、
誤って人を殺してしまった。

そうして自分の身体全体に「スミ」を入れて、
かなりの悪人であったそうです。

身体に「スミ」を入れた時に、C型肝炎に感染して今は、
もう末期の肝臓癌だとお話しされた。

自分はもう死ぬのは覚悟は出来ているが、
まだ、殺した人の供養が出来ていないので、
なんとか供養をさせてほしいとのことでした。

私はその方が、自宅で供養が出来るように、
観音菩薩様を買って毎日を続けるようにお経ならびに作法を教えた。

そうして毎週一度はその人の身体の加持する事を約束した。

それから、護摩を焚いてその方の延命をお不動様に祈念した。

その日を境にその人は、人が変わった様に頑張って、
観音様を自分の知り合いに頼んで買ってもらい、
一生懸命供養されました。

それから約三年間延命されて、
静かに亡くなりました。、、、

今私の所にその、観音様がお祀りされています。

合掌