憑依~先祖との約束その2



・・・・?そうではなかったのです、彼女が唸り声の様な声と同時に咳き込んだのです。

その時彼女の方を見るとその毛皮がポンとうごいたので、
よく見てみると耳の穴から毛皮が出ているではないか、?

それが彼女の首に巻きついていたのです。

私はアッと思わず声を出してしまいました、

こんな状態でほって置くわけにも行かないので早急に、除霊をしました、
なかなかしぶとい物だったが約50分ほどで除霊する事が出来た。

彼女に憑依していたのは野孤でこの野孤は、
彼女の父親の祖母、彼女から数えて4代前のお婆さんが、
狐や蛇を駆使して霊能者をされていたのだが、
蛇や狐との約束も果たせずに命がつき亡くなったそうです。

その当時であれば伏見稲荷へお参りをしょうと思えば4日から5日はかかるだろうが、
お婆さんは一晩で行って帰って、それは凄い人だったそうです。

だがそのお婆さんが亡くなると後を次ぐ者が1人も居なくて、
約束が果たせぬまま年月が過ぎて、
そのうちに親戚兄弟などが次々と不幸な事がつづき、
それでも誰も気がつかないので、
とうとう彼女に白羽の矢がたったのです。

怒ったり、宥めたりして、色々な手を尽くして、やっとの事で彼女から離れてはくれました。

彼女の身体から出た瞬間耳がパ――ンと大きな音がしたらしいのです。

やっとの事で身体から離れて身体が軽くなったのか、
彼女はすぐに起き上がり有りがとう御座いましたと、丁寧に挨拶をした。

彼女は何もかも分かって居たのですが、
身体が少しずつ動かなくなってどうする事も出来なかったらしいです。

除霊が終わって、お不動様の加持塩で塩水を作り彼女に飲ませたところ、
お腹の中にある食べた物をすべて吐き出したのです。

彼女も大変驚いていた。

憑依されていた時は男か女か?分からなかったが除霊が済んで顔を見ると、
かわいい女性にもどっていた。

除霊中、憑依している物は、急に、ケタ、ケタ、ケタ、と、
あざ笑っていたかと思えば、急に泣き出したり、又、怒ったり色んな姿を見せます。

動物霊や悪霊の類は男の私でも、手に負えそうに無い時も有りますが、
でも負けるわけにはいかない、私の持つ力全てをかけその人の為に。

除霊中、大人の男が女性を4~5人で押さえ付けていても、ポ―――ンと、
跳ね除けて、ケラ、ケラと笑う、こんな事は何時ものことで、
時間が長くかかり4~5時間は覚悟をしておかなくてはいけない事も時々有ります。

来られた人を見させて頂いて大変な除霊なら、
除霊にかかる人数と日にちを決めて掛かります。

そんな時は、私の身体も限界まで達する事があり、
私が着ていた白衣が真っ黄色に染まった事が何度もあります。

でも負けると私の命も無くなるかも知れません、

命がけの除霊も度々あります。

これも私の使命だと思って日々がんばっています。

合掌

追伸・・・・その後彼女は入院をしていた病院に行ったのですが、

医者が、薬も飲んで居なかったので、口もきいてくれなかったらしいです。