憑依~突発性難聴



電話が鳴った、私は受話器を取った電話の向こうで泣きそうな声、
声の主は大阪のいつも私の所にお参りに来られる娘さんでした。

どうしたの?と聞くと、お母さんが急に耳が聞こえなくなって、
入院したとの事で病院で治療しているのですが、いっこうに良くならないとの事、

お父さんの身体が良くないので、いつもは、お母さんと娘さんと二人で病院行きや、
看病をしていたが、私一人ではどうしょうもないと、泣いているのです。

先生たすけて!!。・・・・私は娘さんに少しの間まってて。・・・

とにかく予約をされている方に連絡を取って、
予約の日にちを延ばして頂くからと言って電話を切った。

そうしてその日の予約を全部キヤンセルをさせて頂き大阪に飛んだ。

お家に着くとお父さんも、娘さんも不安そうな顔をして、
娘さんは、私、会社もあるし会社を休むわけもいかないし、
父も一人にも出来ないしと、泣くのです。

幸いお母さんが入院なさっている病院が自宅より車で、
五分ぐらいの所でしたので、お母さんの様子を見に行く事になった。

病室は三○五号室で六人部屋の右側の一番奥の窓側です。

病室に入って、お母さんに声を掛けたのですが?、
やはり!!、・・・耳は聞こえない、?・・・

でも、目は見えるので私を見て不安そうな顔でぺコッと頭を下げられた。

周りに入院されている方がおられるけれど、
私は、お母さんの身体を霊視してみる事にした。

霊視をすると、?・・何やら茶色の物がもぞもぞと動くのが見えた。

私は、{これは?。}と思ったので。お母さんに今日これから病院の治療はあるのか?と、
聞いたらいいえ何も在りません、ベットで寝ているだけだと言われたので、
ナ―スセンタ―に少しの間自宅の方へ、外出を申し込んだら、
{良いですよ少しの間なら}と返事があったので、
早速お母さんを連れ出し自宅にかえった。

さあ除霊です、先ほど見た茶色い物は??。・・・・あっ!!。・・・

{ 猫です。}・・・・ネコなんです。・・・・

あのかわいい猫がお母さんに、憑いていたのです。

何でネコが憑いて耳が聞こえなくなるの?。と娘さんは私に聞くのですが、
私には分かりませんとしか言えない。・・・・・

分からないのです。・・・・・・でも除霊は終わった。

お母さんはと言うと、何故かボ―ッとしていて、気が抜けた様子?、
私は、お母さんどうですか?、と聞くとハハイと答えて、
耳が聞こえ出しましたと言われた。左は少し遠いけれど、
右側はほとんど聞こえますとの事でした。・・・・良かった。・・・

それでお母さんに猫が憑いてましたよと言うと、お母さんは猫が嫌いで嫌いで、
隣の人が野良猫に、餌をあげるものだから、家の周りに猫がうろうろして、
あっち、こっちに、おしっこやうんこをして困っていたので、
市の方に連絡してなんとかしなくてはと思っていたそうです。

それが何で?。・・・・私は猫が嫌いでもまだ猫に恨まれる様な事はしていませんよと、
お母さんは言われた。・・・そうです。・・・何もされていません。・・・

よく調べて見ると原因は猫を嫌う事が原因でした。

この方の家系は先祖代々大変な猫好きの家柄で、家の中で何匹も猫をかつて居て大事に、
大事に育てていたそうです。・・・・だからお母さん猫をあまり嫌わずにと伝えたら、
お母さんは、・・へ――ッ、そうだったんですか?。

ハイ、分かりました明日からは私も猫好きに成りますと答えられた。

それからすぐに病院にもどらなくてはいけないので、急いで病院に帰ってお母さんは、
看護師さんに今、耳が治りましたと言うと、へ――、エ――、と、
看護師さんが簡単に返事をされたので、・・・もう一度耳が聞こえるように成りましたと言うと、
こんどはエッ―――と驚かれた看護師さんは、冗談を言っていると聞かれたらしい、

さあ大変です、それからは病院の中はてんやわんや。・・・・・

それから二日後やっと退院です。

良かった。・・・・・・・・・・・・合掌